太陽に灼かれて を観てきました

 疲れました・・・。相当に疲れました。久しぶりの本格ストレートプレイは、1936年のロシア(ソビエト)のお話。キャストではなく演出家の名前を見て、観にいく事を決めた稀有な例。ただ、考えて見れば昨年から同演出家さんの舞台をいくつか観てるけど、”冒頭に歌”だったり、”場面の転換時に歌”だったり、”前半がほとんどミュージカル”だったりと”歌”が使用されている事が多かった。ちなみに、上記を順番にあげると、イリアス(冒頭に少しだがミュージカルスターが歌ってる)、ロックンロール(場面転換時にロックの名曲が流れる)、日本人のへそ(前半は完全にミュージカルのつくり、出演者もミュージカルシフト)。
 今回も、成宮さん演じるミーシャはピアニストだということもありわずかに音楽が入るが、基本的にはストレートプレイ。しかも、イマイチ頭に入りにくいロシア人名前。それでもメインのミーシャ、コトフ、ナージャ、マルーシャは何度も出てくる名前なので2幕目では把握できたが、それ以外ではスターリンくらいしか覚えていない(笑)。世界史は得意だったんだけど・・・、そういう問題でも無いのかなあ。
 台詞回しもやっぱりちょっと日本の演劇の脚本とは違っている気がする。それとも、それは今作の特徴なのかもしれない・・・。みんな言いたい事は腹に持っているが、それとは別の表層的な会話をしていたり、あえて正反対のことを言っていたり・・・。特に理解を妨げたのは、同じ言葉を2回繰り返す時。早口で一気に2回言われると、”トチッて言い直しているのか?”と思ってしまう。ただ2幕目からは、同じように婉曲な表現を用いながら、話は物語の核心に確実に近づいていくため、かなりドキドキさせられた。そして見終わったあとは確実に作品のテーマを観ている人の心に刻んでいく・・・、思えば”ロックンロール”もそんな感じだった。”イリアス”は比較的わかりやすいテーマを掲げていたので、あまり気にならなかったが・・・。
 ヤコブン伍長は、舞台観劇歴が浅く、観劇スキル(とでも言おうか)が高くないので、充分に受け取れたとは言えないかもしれないが、それでも、”思い”を確実に心に刻み込んでくる演出家。

栗山民也

 本作は、時代背景が日本人に馴染みが薄かったり、上記に書いたように、人名や言葉がイマイチ頭に入りづらかったり、”難解”と言われても致し方の無い部分はあるが、最後まで集中して観ていた方の心には、何らかの思いが芽生えたはずである。言葉に耳を傾け、舞台上に目を凝らして欲しい。わかりにくくても、そこには間違いなく”人間”がある。
 今後も栗山先生の演出作品は観ていきたい・・・。ただ、できれば今度はもうちょっと日本人に馴染みのある世界を扱ってくれると、観る方としては疲れないで済むのだがなあ・・・。できれば、ミュージカルをよろしく(笑)。

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